高齢者の買い物支援サービスまとめ|ネットスーパー・生協・移動スーパー・宅配弁当の選び方

この記事はプロモーションが含まれます。
足腰が弱くなってスーパーまで歩けなくなった、免許を返納して買い物に行く手段がなくなった、重い荷物が持ち帰れなくなった——こうした「買い物の困難」は、高齢者が在宅生活を続けるうえで最初にぶつかる壁のひとつです。
身体能力や認知機能が低下した高齢者にとって、外出を伴う買い物は気軽にはできません。こうした「買い物弱者」と呼ばれる方は、日本全国に約700万人いるとされています。
しかし、自宅にいながら食料品や日用品を手に入れる手段は、思っているよりも多くあります。この記事では、高齢者が使いやすい買い物支援サービスをタイプ別に比較してまとめます。
買い物支援サービスの主な種類
| サービスの種類 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| ネットスーパー | スマートフォン・PCで注文・当日〜翌日配送 | スマホ操作ができる・急ぎの買い物にも対応したい |
| 生協(コープ)の宅配 | 週1回カタログから注文・自宅に届く | 計画的に注文したい・スマホ操作が苦手 |
| 移動スーパー | 自宅前まで軽トラックが来て対面販売 | 実際に手に取って選びたい・地方在住 |
| 宅配弁当・配食サービス | 調理済みの食事を自宅に毎日〜週数回届ける | 調理が難しい・栄養バランスが心配 |
| 自治体の買い物支援 | 無料または低額の送迎・代行サービス | 費用を抑えたい・サービスが使える地域に住んでいる |
ネットスーパー|急ぎの買い物にも対応できる手軽さ
イトーヨーカドー・イオン・西友・Amazonフレッシュなど、主要なスーパーやECサービスがネットスーパーを展開しています。スマートフォンやパソコンから注文すると、当日または翌日に自宅まで届けてくれます。送料は無料になる購入金額の目安が設けられているサービスが多く、2,000〜5,000円以上の注文で無料となるケースが一般的です。
メリットは注文の自由度の高さです。いつでも好きなときに注文でき、店舗と同じ品揃えから選べます。デメリットはスマートフォンやパソコンの操作が必要な点です。子どもや孫世代が代わりに注文する形にすると、機器操作が苦手な親でもスムーズに使えます。はじめのうちは家族と一緒に操作を覚え、慣れてきたら一人でも使えるよう練習するのが現実的な導入方法です。
生協(コープ)の宅配|カタログ注文でスマホ不要
生協(コープ)の宅配は、毎週届くカタログや注文用紙に必要なものを書いて渡すと、翌週に自宅まで届けてくれる仕組みです。食材だけでなく、お米・水・トイレットペーパーなど重くてかさばる日用品も玄関先まで届けてくれます。毎週注文する必要はなく、必要なときに必要な分だけ注文できます。
スマートフォンやパソコンが不要で、紙のカタログから選んで注文できるため、機器操作が苦手な高齢者でも使いやすい点が最大のメリットです。「免許を自主返納したので、玄関先まで届けてくれるのがありがたい。重いお米や調味料はコープで頼んでいる」という利用者の声もあります。
コープデリ(関東・信越)、パルシステム、生活クラブなど地域によって運営する生協が異なります。コープデリは冷凍食品やミールキットが充実しており、通常食だけでなくカロリー・塩分制限のある制限食を頼むこともできます。洗剤やトイレットペーパーをはじめ、介護用おむつなどの日用品も豊富に揃っています。まずお住まいの地域の生協に問い合わせることから始めましょう。
移動スーパー|自宅前で実際に手に取って選べる
移動スーパーは、食料品や日用品を積んだ車が自宅前まで来て、その場で販売してくれるサービスです。全国展開している「とくし丸」が代表的で、冷蔵設備を搭載した軽トラックに、刺身などを含む鮮魚や精肉、野菜、果物、パンやお菓子、寿司や惣菜など約400品目の商品を積んで週に2回、利用者の自宅まで来てくれます。
商品はスーパーの店頭価格に1品あたり10円を加えた価格で販売されています。「電話で注文すると配達してくれるスーパーもあるが、思っていたのと違うものが届くこともある。とくし丸は実際に手に取って選べるから失敗がない」という利用者の声があります。
また、とくし丸の販売パートナー(ドライバー)は、訪問時の会話を通じて消費者トラブルの被害などを把握した場合に自治体や警察と情報を共有する「見守り協定」を締結しており、買い物支援と見守りを兼ねた活動をしています。一人暮らしの高齢者にとって、定期的に顔を合わせる安心感も大きなメリットです。
とくし丸の対応エリアは順次拡大しており、お住まいの地域に来ているかどうかはとくし丸の公式サイトから確認できます。
宅配弁当・配食サービス|調理の負担をなくし栄養も確保
食材の宅配ではなく、調理済みの食事を届けてくれるのが宅配弁当・配食サービスです。一人分の食事を毎日作るのが負担になってきた方や、塩分・カロリー制限が必要な方、調理が危険になってきた方に向いています。
ワタミの宅食・まごころケア食・nosh・配食のふれ愛など、全国対応のサービスが複数あります。料金は1食あたり500〜900円程度が相場で、週5日・毎日など頻度を選べるサービスが多くなっています。配達員が手渡しで届けるため、受け取り時の安否確認を兼ねているサービスも多く、一人暮らしの見守りとしても機能します。
生協の宅配でも調理済みの宅配弁当を扱っているエリアがあります。制限食(カロリー・塩分・たんぱく質制限など)への対応が充実しているサービスもあるため、かかりつけ医や管理栄養士に相談しながら選ぶとよいでしょう。
関連記事:高齢者向け宅配弁当おすすめランキング(在宅介護ごはんナビ)
自治体の買い物支援制度も確認を
国や自治体が運営する買い物支援の取り組みも各地で広がっています。市区町村が高齢者向けに買い物の送迎や代行サービスを実施しているケースがあり、無料または低額で利用できる場合があります。
地域包括支援センターや市区町村の高齢者支援窓口に「買い物に困っている」と相談することで、地域で使えるサービスをまとめて案内してもらえます。有料のサービスを契約する前に、まず自治体の支援制度を確認しておくことをおすすめします。
組み合わせて使うのが現実的
買い物支援サービスは一つに絞る必要はありません。重いお米や日用品は生協の宅配、毎日の食事は宅配弁当、週に一度の楽しみに移動スーパーという形で使い分けることで、買い物の不便をより幅広くカバーできます。
まずは一つのサービスを試してみて、使い勝手を確認しながら必要に応じて追加するというアプローチが、無理なく続けるコツです。多くのサービスがお試しプランや初回割引を用意しているため、気になるものから気軽に試してみましょう。


